もはや、サーギオスに残された唯一の領土である王城に、ラキオススピリット部隊は雪崩れ込んだ。
侵入させまいと城の上から射掛けられるレッドスピリットの魔法は、城を包囲しているスピリット達からのバニッシュ魔法で防ぎ、呆気無く城へ入ることに成功する。
しかし、順調なのはそこまでであった。
大通りよりなお広い城の通路には、所狭しと皇帝妖精騎士団が詰めており容易に進撃できない。
「燃え尽きろォ!」
「死ね、死ね死ね死ね死ねぇ!!」
敵のレッドスピリットが、屋内だというのに広範囲殲滅魔法である『アークフレア』と『アポカリプス』を同時に放つ。城の損害などお構いなしの暴挙だが、この城の壁はこれだけの魔法に晒されても容易には崩れない。結果、威力が拡散せず、通路にある全てを破壊せんと極大の炎が広がり、
「『レジィィッッスト!』」
「『トラスケード!』」
悠人と光陰。エトランジェ二人がかりのオーラの防護によりその威力は大幅に減衰する。
「凍っちゃえ!」
続けて放たれたネリーのアイスバニッシャーが残った熱量を完全に殺す。
敵のレッドスピリットの魔法の放出が終わると同時、矢のように飛び出したのはアセリアとファーレーン。
サーギオスのディフェンダーとアタッカーも同時に飛び出すが、剣の技量においてはこの二人がラキオスのトップツーである。
交差の瞬間翻ったファーレーンの神剣がアタッカーの首を刎ね、アセリアはウイングハイロゥにより一瞬加速してタイミングを外し、展開されかけた盾ごとディフェンダーを叩き斬った。
「二人に続け! 進むぞ!」
悠人の号令と共に、第一宿舎、第二宿舎の面子が突貫する。
慌てて次の魔法の詠唱をしていたレッドの二人は、行き掛けの駄賃とばかりに先に進んだ二人が斬っていた。
消耗を抑えた一撃だったのでその二人は生きていたが、壁に叩き付けられ気絶している。止めを刺す僅かな時間も惜しいので、彼女達はそのまま放置だ。悠人達の後から突入する予定の隊が拘束してくれるだろう。
進んで、分岐する道に遭遇した。
「御剣!?」
「右だ! そのまま真っ直ぐ行って階段!」
一時期この城に滞在していたことのある友希は、城の構造を把握している。地図に書き起こせるほど確かな記憶ではなかったが、通路を進めばどちらに行けばいいか位は思い出せた。
瞬のことだから待ち構えているのは皇帝の間だろう、という彼の推測の元、ラキオススピリット隊は迷うことなく進んでいた。
「ちっ、次だ!」
しかし、一隊を蹴散らしても、すぐに別の部隊が立ちはだかる。
先程の戦闘から十秒もしないうちに、今度は黒、黒、緑、緑、赤の五人の隊が現れた。
「くそ、いっそ一気に来てくれればいいのに!」
「ホンっと、いやらしいわね、秋月の奴!」
悠人が舌打ちし、今日子が同意とばかりに吐き捨てる。
戦力の逐次投入、などという戦術を向こうが取っているのは、ほぼ間違いなく悠人と今日子の魔法――オーラフォトンビームとライトニングブラストを警戒しているからだ。
ブルースピリットのバニッシュでは消せず、効果範囲の敵全てを問答無用で消滅させる威力を持つ魔法。あれの前には、スピリットが百人集まろうが関係がない。かなり広いとはいえ、城の中では一度にかかれる人数もたかが知れている。そのため、三人から六人程度の隊を寸断なくけしかけられていた。
「愚痴ってる暇はないぞ!」
「わかってるよ! ハァァァッ!」
友希の言葉に悠人はそう返事をして、『求め』を床に叩きつける。
床が粉砕され、一瞬突撃しようとしていた敵の動きが止まり、
「『アークフレア』」
「『あ〜くふれあ〜』」
ナナルゥとオルファリルの魔法が、足を止めた敵スピリットを焼き尽くした。
グリーンスピリットの一体が豊富な体力で生き延びたが、到底戦闘はできない状態だ。そう判断し、スピリット隊は脇を駆け抜ける。
「一息つく暇もないな。次だ!」
続けて現れたのは、青、赤、緑のオーソドックスな構成の隊。
友希とエスペリア、セリアが前に出て、戦闘の態勢を取る。
「瞬の所まで、通してもらうぞ。悪いが、どけっ!」
神剣魔法はセリアが消す、と『コネクト』の魔法による繋がりにより伝わる。
それを信じて友希は前衛で盾を構えるグリーンスピリットに『束ね』を叩きつけた。
「っ、強……」
マナの盾に亀裂が入るものの、友希の攻撃が防ぎ切られノーダメージ。
グリーンの影から出てきたブルーの攻撃は、やや遅れて前線に到着したエスペリアが防ぐが、彼女も攻撃の重さに顔を顰める。ラキオスでも光陰に次ぐ物理防御力を誇るエスペリアがこういった反応を見せるのは滅多にない。
「トモキ様! エスペリア! 下がって!」
セリアが警告を飛ばす。なにを、と友希が考えるのと、強力なマナの気配に背筋が凍るのがほぼ同時。
見ると、背後で火球を構えるレッドが、魔法の射出準備を終えていた。
「〜〜〜〜っ、エスペリア!」
「はいっ」
エスペリアが友希の意図を察し、彼の背後に隠れる。
あのレッドが放とうとしている魔法。ファイアボールという、レッドスピリットの基本的な魔法だが、一発一発に秘められたマナが並のレッドのアークフレア並だ。とてもではないが、セリアが消しきれる規模の魔法ではない。
そして、物理攻撃に対する強力無比な防御力と引き換えに、エスペリアの魔法への抵抗力はお世辞にも高いとは言えない。あの火球を一発でも受ければ致命傷だ。他のみんながフォローに入れる位置でもない。
友希は覚悟を決めて、全力でオーラフォトンを練り上げ始めた。
『『束ね』! 気合入れろよ!』
『了解!』
来る瞬との決戦のため、温存していた力の一部を完全開放する。『コネクト』で繋がった味方からもたらされる力も全て防御に回し、巨大なバリアを作り上げた。
「アアアァァァ!」
「ッ!」
味方の魔法に巻き込まれるのも承知の上で、敵の青と緑が友希に攻撃を仕掛ける。
全開で展開したオーラフォトンバリアはその攻撃を弾き返すが、守りの力が削られる。
「ファイアボール!!」
追加のオーラフォトンを注ぎながら耐えていると、完成した魔法をレッドスピリットが射出した。
火炎の弾幕が味方ごと友希のバリアに着弾、轟音。
鉄を容易く溶かす熱風と噴煙が巻き起こり、一時廊下の視界がゼロになる。
背後でフォローの機会を伺っていた悠人たちは、一瞬助けに入ろうとし、
「ィヤァァァァァッ!」
煙を突き抜けてレッドに一太刀浴びせるセリアに、足を止めた。
セリアの剣は正確に敵の心臓を貫き、胸を引き裂きながら剣が引き抜かれる。
マナの塵に還る敵レッドスピリット。
そして、魔法の着弾による煙が晴れると、友希とエスペリアがそれぞれ神剣を敵スピリットに突き立てた状態で姿を表した。
味方の魔法の直撃と二人の攻撃を受けた二体も、間もなく消滅する。
「ふぅ」
なんとか倒せたことに友希は安堵の溜息を漏らして、後ろを振り返る。
「っし、行こう」
ローテーションで敵と相対する人間を入れ換えつつ、ラキオススピリット隊は進軍していく。
時に、エトランジェに迫ろうかというスピリットにも数度遭遇したが、その際は悠人、光陰、今日子の四神剣の勇者が速攻で潰した。
「はっ、はっ、ふぅ〜〜」
そして、ようやく襲撃が途切れ、皇帝の間も近付いてきたため、危険も承知で小休止を取ることとなった。
ある程度負荷を分散するよう立ち回ったのだが、間断のない戦いに、流石に全員疲弊の色が濃い。
「……これでも、スピリットの三分の一も減ってないな」
比較的余裕が有るため、周囲の警戒を買って出た光陰がうんざりしたように呟いた。
その後ろで地面にへたり込んでいる友希は、光陰の言葉に顔を上げる。
「まだそんなに? 相当倒したと思ったけど」
「ああ。でも、実際の数的にはそんなもんだ。特に強力な奴は大体倒したみたいだから、他のみんなは大丈夫だと思いたいけどな」
今も、遠くで戦いの音は続いてる。
友希たちに少し遅れて突入した後続部隊と、サーギオスの兵との戦いだ。
彼らが奮闘してくれているからこそ、友希たちはこの城全てのスピリットを相手にすることなく進めている。こうして僅かながら休憩をとれるのも同様に彼女達のおかげだ。
そう、この瞬間にも他の味方は戦っており、そして恐らく少なくない数が命を落としている。
休んでいる暇なんて、とも友希は思うが、友希達が負ければラキオス王国は大きく巻き返されることは間違いない。王城以外のサーギオス帝国のほぼ全てをラキオスの勢力圏に置いたこの状態も、あえなく崩れ去るだろう。
結局は、万全を期して瞬を倒すことが、なにより彼女達の勇戦に応える行為だった。
「まあ、特にお前はずっと魔法を使いっぱなしなんだ。気にせず休んどけよ」
「わかってるよ。……あっちは大丈夫かね」
ふと気付いて、友希は陣の真ん中で頭を抑えている悠人に目を向ける。
予想はされていたことだが、『誓い』がすぐそこにいるため、『求め』の干渉が激しくなっているらしい。
『誓い』を、瞬を殺せ、そんな衝動が悠人を襲っているはずだ。
「ま、大丈夫だろ。ほれ」
その背をアセリアが支え、悠人に語りかけている。
ここからはなんと言っているのか聞こえないが、アセリアのことだ。そう気の利いたことは言えないだろうから『頑張れ』とエールでも送っているのだろう。
そして、悠人にとってはそれがなによりの力となる。
一つ、二つ深呼吸をして、『求め』を強く握り、しばらく精神の綱引きをして……落ち着いたのか、悠人は顔を上げて、アセリアに礼を言っている。
もはや、『求め』の干渉に悠人が屈することはないだろう。
「……悠人に対するアセリアみたいに、瞬には佳織ちゃんが今傍にいるはずなんだよな」
「悠人達と秋月は色々と違うだろ?」
「そうなんだけどさ」
瞬を正気に戻す役割を友希は与えられていたが、自分があの偏屈者を助け出せるか、今でも疑問だ。
しかし、最も可能性の高そうな佳織はサーギオスにずっといて、それでも瞬は『誓い』に囚われたままだ。
――きっと、友希だけでも、佳織だけでも、あいつは戻れない。
ふと、そんな直感がよぎった。
「いや……」
しかし、その考えを友希は頭を振って追い出す。
永遠神剣を持たない佳織がエトランジェ五人が集う戦場に足を踏み入れたりしたら、どんな事故が起こるかわからない。
瞬も、佳織に傷一つつけたくないはずだから、態々戦いの場には呼び出さないだろう。法皇の壁での演説を聞いたが、そのくらいの分別は残っているように見えた。
やっぱり、自分だけでやるしかない。
友希は相棒を握りしめる。
『主、そろそろチャージ完了です』
『早いなあ』
『この場所が特別ですので』
『束ね』が蓄えているマナはこの僅かな休憩でほぼ回復した。
マナ消失が起こる直前のあのマロリガン程ではないですが、自然界でこの城のある場所以上にマナ密度が濃い場所はあまりないだろう。
『コネクト』をずっと起動していた友希が回復したということは、他の面々もほぼ全快したはずだ。
体力や気力は戻りきっていないが、そこまでの長時間の休憩は望むべくもない。
悠人が立ち上がり、全員を見渡す。
「……もう、皇帝の間は目と鼻の先だ。これが、サーギオス帝国との最後の戦いになる。みんな、力を貸してくれ」
力強い返事で、それぞれが応える。
ふぅ、と気持ちを落ち着かせるように悠人は大きく深呼吸をして、『求め』を抜いた。
「行くぞ、全ての決着を付ける!」
立派な木製の扉を『求め』の一撃が砕く。
中に広がるのは、広く豪奢な謁見の間。ラキオス王城の数倍広く、数十倍きらびやかなその部屋は、まさに大陸最大国家の君主に相応しい。
……それも、皇帝が存在していれば、の話である。
ここに滞在していた頃、友希はこの部屋の圧倒されるような豪華さに感嘆していたが、『誓い』がこの国の頂点にいるということを知った今では、ただ寒々しいだけだ。
そして、その部屋の最も奥。玉座に座るのは、『誓い』を手にした瞬だった。
「来たのか。遅かったな、悠人」
爛々と狂喜に瞳を輝かせて、瞬が悠人を睨みつける。
「……佳織を返してもらうぞ、瞬。そのついでに、お前と『誓い』も倒す!」
「ふん、随分と勇ましいじゃないか。雑魚が群れただけで、僕に勝てるつもりか?」
この部屋に他のスピリットの気配はない。最上級の皇帝用聖騎士団が瞬の防備を固めていると友希達は考えていたが、瞬はむしろ足手まといがいることこそを嫌った。
たかが『求め』とそれに付き従う金魚の糞共。その程度、纏めてマナの塵に還すのに他のスピリットなど必要ないと、本気で考えていた。
そしてそれは、必ずしも間違いというわけではない。
「まあ、いい。お前と問答するのも飽き飽きだ。ここで完全に決着を付けてやるよ。ああ、そうさ。佳織を守るために、その息の根を止めてやる。寂しくないよう、他の雑魚共も一緒に殺してやるから、ありがたく思うといい。
その後はラキオスの国全部を平らげて、スピリット、民、女王まで、全て皆殺しだ!」
瞬が立ち上がる。
同時に、手に持った『誓い』から赤黒い暴悪なオーラフォトンが撒き散らかされる。
ただ垂れ流されている力だけで、最高峰のエーテル技術が詰め込まれているはずの城の建材に罅が入っていく。
「くっそ、なんて力なのよ!? あたしの『空虚』の比じゃないわよ!?」
「アイツは……俺と『求め』と違って、完全に使い手と神剣の意志がひとつになってる。多分、そのせいだ」
『求め』に支配されかけていた頃。悠人は、『求め』の意志と自分がまるで一つとなったような感覚を覚えたことがある。そういう時は決まって、限界を超えた力を容易に発揮できた。
悠人と『求め』を倒す。その一点において瞬と『誓い』は完全に一致していたし、その後の行動についても瞬と『誓い』は同意していると見ていいだろう。
今まで反目しあってきた悠人と『求め』が引き出せる力は、口惜しいが瞬には届かない。
しかし、それがどうしたと、今ならば悠人は胸を張って言える。
『求め』に言われるがままにスピリットのみんなを貪っていれば、確かに今よりずっと強い力を振るえたかも知れないが、それは所詮自分一人だけの力だ。
「瞬! 俺の仲間は雑魚なんかじゃないぞ。みんなで色んな危機を乗り越えてきたんだ。俺たちの力を合わせれば、お前なんて屁でもないんだよ!」
「ふん。弱いやつに限って、仲間だの、絆だのと言って綺麗事を言いたがる。危機を乗り越えてきた? ハッ、他の国を力で侵略してきただけだろうが」
「なんとでも言え。俺は、俺達の歩いてきた道が間違いじゃないって信じてる!」
瞬は気炎を上げる悠人を鼻で笑い、『誓い』をその場で一振りする。
衝撃が皇帝の間を駆け抜け、最も体重の軽いオルファリルなどはそれだけで体が浮きかけていた。
「もういいよ。さあ、かかって来い。どっちが正しいか、教えてやる」
片手で手招きをする瞬。
しかし、ラキオス隊は動かず、ただ一人友希だけが一歩前に出る。
「……友希」
「よ、瞬」
努めて明るい声で友希は語りかける。問答無用で斬りかかられるかと思って冷や汗が流れていたが、幸いにもその予想は外れたらしい。
「なにか言いたいことでもあるのか? さっさと言え。僕も暇じゃあないんだ。『誓い』が、早く『求め』を斬らせろってせっついているんでね」
「……その『誓い』を手放さないか? お前の才能なら、そんな神剣に頼らなくても、なんでもできるだろ?」
せめて一声。戦いの前に、瞬と『誓い』を離反させるための糸口を掴むため、会話をしたい。
この瞬間に戦っているスピリット達には申し訳ないが、戦いの前にそう友希は願い出ていた。
「いつかも同じようなことを言っていたな、お前。『誓い』に選ばれた僕が、何故手放さないといけない? そんな……「佳織ちゃんを傷つけただろうが!」
瞬がみなまで言う前に、友希が喝破する。
「僕とお前が初めて戦った時! あの時、『誓い』に操られたお前は、もうすぐ佳織ちゃんの肩を砕くところだったんだ! 忘れたなら、何度でも言ってやる。その『誓い』は佳織ちゃんを傷つけたんだ。それでもお前は、その剣を頼るのか!?」
友希が初めて、瞬が『誓い』に操られていることを確信したあの瞬間。
あの時は、自覚させる前に戦いになってしまったが、瞬と『誓い』の契約に決定的な亀裂を入れるのは、やはりあの出来事しかない。
あの時のことは、今でも鮮明に思い出せる。
佳織が、自分の不注意で石に躓いたとしても、その石ころを粉砕しないと気が済まない――そんな瞬が、自ら佳織を痛めつけ、そう自分を誘導した『誓い』を今も使っている。
……有体に言って、気色が悪いことこの上ない。
「随分と懐かしい話を持ち出してきたじゃないか。あの時の妄言をまた繰り返すのか? この僕が、そんなことをするわけないだろう。佳織を傷つけない、なんてことは大前提だ」
しかし、そのことを大声で指摘しても、今はもうあの時のような僅かな動揺すら見られない。
他に何かないか、と今までずっと考えて、しかし纏まらない考えを友希は口に出そうとし、しかし結局はなにも言えなかった。
「ハッ、しっかりしなさいよ、御剣! こういう時はあれよ、男なら拳でわからせてやりゃあいいのよ!」
なんとも男前すぎる今日子の声に励まされて、友希は『束ね』を瞬に向ける。
「瞬。僕は、斬ってでも止めるぞ」
「眼中にないんだよ! 思い上がるなよ友希!」
瞬が背中を丸め飛びかかる態勢となる。
『誓い』の特異な形状も合わさって、まるきり獣のようだ。
「来るぞ! みんな、これが最後だ!」
悠人が号令を上げ、瞬に向かって疾走する。
応じるように飛び掛かった瞬の『誓い』と『求め』が交差し、爆発するような衝撃が皇帝の間に走った。
それが、合図。
四神剣達の戦いは、今まさに終着に向かって走り始めていた。
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