……というわけで、第一章。主人公が飛ばされたのはサルドバルト王国でした。

 原作では影の薄いこの国。国王の名前は小説版アセリアに登場しています。訓練士イスガルドは、マロリガン戦の直前に、エスペリアの会話もなしに参入している訓練士。時期的にサルドバルトの訓練士だろう、と勝手に決めつけて登場と相成りました。まあ、名前だけでオリキャラなのですが。そして、ここから先、原作好きの人には申し訳ないですが、原作キャラはほぼ出てきません。

 ちなみに、本章のテーマソング(脳内妄想)はPS2版Fateの『黄金の輝き』辺り。戯言ですが。
 では、今回もいくつか補足を。



 ――身体のマナ化について

 原作では、特に説明もなく、エトランジェである悠人たちの身体はマナ(エーテル)化しています。斬られれば血は光の霧となり、死ねば遺体も残らず消えてしまう。そんな身体です。
 神剣を持っている者の特性かと思いきや、父をエトランジェに持つハーフエトランジェ、ロティも、スピたんによると神剣を手に入れる前から身体は普通の人間ではなかったようで。彼は、若い頃は身体の強さに任せ相当やんちゃをしていた、と語られております。また、アセリアルートの悠人は、『求め』を手放しても兵士を十人くらい倒していたので、これまた身体はそのままだったのでしょう。

 ……なので、マナ化は神剣の有無に関わらず、マナの少ない世界(ハイペリア)→マナの豊富な世界(ファンタズマゴリア)へ移動した際に自然と起こる現象としました。
 逆にファンタズマゴリアからハイペリアに移動したときは……どうなるんだろう。アセリアルートで元の世界の戻った際、多分悠人はそのままだったはずなので……。長い間滞在すれば徐々に元に戻る、というところですかね。








 ――友希が普通に話ができることについて

 これはまあ、永遠神剣の能力、ということで。『求め』を始めて持った悠人がぺらぺら喋っていましたし、『空虚』に支配されて勉強したとは思えない今日子が、その後普通に話していましたし。ていうか、色々な世界出身のはずのエターナル連中も会話に不自由はしていないようですしね。

 なにより、聖なるかなでは別世界だというのに普通に話をしています。これは、神剣に翻訳能力があると考えて間違いないでしょう。
 なに? なるかなの他の生徒はどうなんだ、だと? ものべーのお陰に決まってるでしょう。ものべーマジ便利。




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