??「リムと!」
???「キースの!!」
リム・キース「なぜなに講座―――――!!」
レイク「第二回……(ぼそっ)」
リム「さぁー!やっとやってきました。前に言ったとおり、自然消滅しかけたこのコーナー」
キース「ミッション編も一段落したんで、やっと書けたらしい」
リム「さて、第二回の今日のテーマは!?」
「魔法について」(どどーん)
リム「また、ずいぶんと漠然としたテーマねえ」
キース「そう言うわけだから、前より少し長くなるかもしれん」
リム「じゃあ、さくさくっといきましょう!」
キース「うむ。まず、前にも言ったとおり、魔法には大別して五つの種類がある」
リム「真魔法、黒魔法、白魔法、精霊魔法、古代語魔法ですね」
キース「そうだ。それぞれの魔法には色々と特徴があるが、それは第5話で解説しているのでそちらを参照してもらいたい」
リム「じゃあ、何を話すんですか?」
キース「とりあえず、魔法の習得法かな。じゃあ、一つ聞くが、リム。お前は新しい魔法を覚えるとき、どうする?」
リム「えっ?まあ、先生とかに教えてもらったり、教科書で覚えたり……」
キース「まあ、ある程度までのレベルのものだったらそれで充分だな。だが、もっと高位の魔法を覚えようと思ったら、自分で書物などで研究しなければならない」
リム「ああ、学園の図書館とかでですね。あと、王立図書館とか」
キース「その通りだ。だが、実際の所、本職の高レベルの魔法使いともなると、そう言った一般人にも公開されているような書物などはほとんど使わない」
リム「そういえば、ルナちゃんの『クリムゾン・フレア』も学園の禁止書庫から盗んだそうですし」
キース「………それについてはあとでお仕置きが必要だな。まあ、それはそれとして、こういったレベルの高い魔法の記された本とかは普通の人には見ることが出来ないようになっている」
リム「なんでですか?」
キース「当たり前だろう。犯罪に利用されたりとか、未熟な魔法使いが試そうとしたら暴発して死んじまうとか………いろいろ不都合があるんだよ」
リム「ああ、それで『魔法使い××ランク』とかいう、免許があるんですね。私達の年齢じゃ、とることは出来ないけど」
キース「うむ、本編でも触れられていない裏設定だな。ちなみに最下位のFランクからSSランクまで八つのランクに分かれている」
リム「私も18歳になったらとろうかな………」
キース「それもいいだろう。さて、その免許を取れば、ランクに応じて王立図書館の特別区域に保管されている魔法書を見ることが出来る」
リム「そのランクって、どういう基準で決められるんですか?」
キース「基礎魔力、制御技能、魔法知識、それぞれの種類の魔法の相性………等々だ。また、Aランク以上はある程度の功績も求められる」
リム「じゃあ、主人公のライルくん達はどのくらいのランクに位置づけられるんですか?」
キース「あいつらか……功績を無視して考えると、まず、ライルはAランク程度だろうな」
リム「けっこう高いんですね」
キース「あいつの場合、精霊との相性が抜群だからな。精霊魔法だけに限れば全世界でもトップレベルだ。鍛えれば、もっと伸びるだろう」
リム「へえ。じゃあ、クリスくんは?」
キース「やつもAランクかな?いや、Sランクか……」
リム「微妙な所なんですか?」
キース「いや、制御能力と知識にかけては文句なくSランクなんだが、基礎魔力がちょっとなあ……」
リム「聞くまでもないけど、アレンくんは?」
キース「問題外だ」(きっぱり)
リム「じゃあルナちゃんは?」
キース「………文句なくSSランクだよ……あれは学生のレベルを逸脱しているぞ」
リム「そんなにすごいんですか?」
キース「ああ。今は先生とほとんど互角くらいだ。まだ、経験の差で俺の方が少し勝っているが………」
リム「えっ!!」
キース「………なんだ、その驚きようは?」
リム「いやあ、なんでも〜」(ぴぴ〜)
キース「……明後日の方向を見ながら口笛を吹くなんて、ここまで露骨な反応をされたら先生どうしたらいいかわかんないや。コノヤロウ」
リム「ははは………それはそうと、先生も意外とすごかったんですねえ」
キース「………まあリムがそう思うのも無理はないか……お前と一緒で影が薄いからな(ニヤリ)」
リム「(ニコッ)」
キース「(ニコッ)」
リム「このクソ教師!!いっぺん殺したる!!」(ブラックリム、発動)
キース「やってみいや〜〜〜!!!」(普段大人しい教師、暴走)
ただいま、大変見苦しい場面が展開されています。少々お待ち下さい
(何事もなかったように)リム「そう言えば先生。魔法説明の『クリムゾン・フレア』のところで、『一般人が知り得る』って書いてあったんですけど」
(同じく何事もなかったように)キース「じゃあ、リム。お前はここで一般人じゃない人ってどんな人だと思う?」
リム「えっ?…………魔法関係の仕事をしている人?」
キース「もちろんそれもある。宮廷魔術師とかな」
リム「えっと……どういうことですか?」
キース「国が、本当に強力な魔法が記された魔法書は数を制限しているんだ。それは、ごく一部の施設にしか保管されてないから、一般人が見ることは不可能になる。どんなにランクが上がっても許可を取らないと閲覧できないし。で、その許可がもらえるのが、そういう職業の人だってわけだ」
リム「なるほど」
キース「まあ、不正な写本とかが結構あるんだけどな。ちなみに、この制度は500年前の降魔戦争が終わってから制定されたんだ」
リム「あ、そっか。魔族がいなくなったから……」
キース「そう。強力すぎる魔法は必要なくなったんだ。だが、例外があってな」
リム「はい?」
キース「古代語魔法と精霊魔法だけは規制もあまり意味がないんだ」
リム「なんで?」
キース「まず、古代語魔法。こいつは、新しい古文書が、どんどん発見されているから、規制のしようがない。発見されていない古代語魔法が記された古文書って言うのはかなりの値段で取り引きされるからな。発見したやつが、闇市とかに売り飛ばすんだ」
リム「じゃあ、精霊魔法はどうなんですか?あれは普通の本とかに載っているし、きちんと規制できると思うんですけど?」
キース「それなら何でライルが『ライトニングジャッジメント』なんて魔法を使えると思う?はっきり言って、あれは風の精霊魔法の最高峰だぞ。規制されて当然の代物だ」
リム「えーと……シルフィちゃんが教えたって聞いたけど……」
キース「それだ。契約した精霊が教えてしまうんだ。まっ、精霊ってのは人間よりよっぽど倫理観があるから、このケースはそう心配ない」
きーんこーんかーんこーん
キース「おっと、もうこんな時間か」
リム「なんか、今回は前回に輪をかけて分かりにくい話でしたね」
キース「まあ、仕方なかろう。書いてるのがこいつなんだから」(黙って指をさす)
レイク「なんだよう……人を指さすなって習わなかったか?ちなみに僕は習わなかったぞ」
(無視)リム「じゃあ、そろそろお別れの時間ですね」
(同じく無視)キース「そうだな」
リム・キース「それでは皆さん!!さよーーーならーーーーーー!!」