思えばあの時、パチュリーの監修を受けずに時空間転送魔術を使おうとしたのが間違いだった。この魔術はこちらから魔術自体に座標等の情報、転送する物体、または人間の情報を組み込み発動する系の魔術だったはずだ。魔方陣を部屋に仕掛けておけば幻想郷に行くのが楽になると思い、それに関連する本を読み漁ること一ヶ月。ついに
「ここをこうして、この文章を?えっと、あぁこうか。…よし!いい所まで来たし、少し休むか。」
数時間ほど魔方陣の組み立てにつかい、後は自分と幻想郷、詳しく言うと博麗神社の座標を組み込めば何時でも何度でも使えるはずだ。…多分。ちなみに座標についてはスキマに酒を貢ぎ聞いた。このせいで一ヶ月はもやしとはいかなくとも節約することになった。スキマめ、ぶんどりやがって。
「うっ、こんな事言っていると殺されかねない。って、聞かれて無いか別に。」
さて、明日も仕事がある。作成は今日中に終らせなければ。
「座標指定の部分に神社の座標を入れて、僕の情報を転送物の部分に組み込めば、よっしゃ出来た??案外パチュリーの手を借りずとも出来る物だな。」
完成の余韻に浸りながら試行、つまりテストプレイに取り掛かる。
「しかし、文章が英語だからな?、心配だな。まぁ短時間の転送だし大丈夫か。あっ」
ヤバイ。急に鼻に痒みが、ダメだ間に合わない。
「クシュ!うぅ最近花粉酷いからな。思わず動いた足でどっか触った気がするけど、まぁいいか」
鼻をかみ、気をとりなおし魔方陣を発動する。
「よし。じゃ発動!」
僕は魔方陣を発動し幻想郷に飛んだ。
なぜここで気づくことが出来なかったのだろうか。魔方陣のある部分。足のせいで
文字か掠れ、インクが延ばされ、そう、[deadpool]と変わっているように見えるのに。
上の方 終





唐突な次回予告

時空間転送魔術を使い幻想郷に飛んだ良也。魔術の成功に喜び霊夢に伝えようとしたその時、後ろから声が。
「あれ?このイッツジャパニーズジンジャは?てゆうか俺ちゃんさっきまで買い物のしてたのに。ここ何処?」
東方奇縁譚。この物語に饒舌な傭兵はどんな影響を与えるのか。幻想の楽園か彼を受け入れるのか?続編製作中。お待ちの方はづんだ餅でも食べながらお待ちください。



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