東方紅鏡曲(こうきょうきょく)


               -第4章- 門番、無音、門前にて












「ん〜こっちにきてからしばらくたったけど能力の開発ばかりしてるのも暇ねぇ〜。」

言いながら私は伸びをする。

「そういえばこの館の中ってまだまだ行ってないところがいっぱいあったわね。休憩がてら
ちょっと散策してみよ〜っと♪」

ということで私は紅魔館を色々調べてみることにした・・・・・のだが、

「あ〜館の中はあまり見て回らない方がよかったかも・・・・・。」

レミリアの食事を作ってるとこ見ちゃった・・・・・わかってはいたけどやっぱりちょっと
きついわね(汗

・・・・・・うん、外にしておこう。







気を取り直して今度は館の庭に出てみる。しっかしほんとに広い庭ね〜これだけ広いと冗談抜きで
迷子になりそうだわ。

まぁ館の中と違ってきついものを見ることはなさそうだからいいけど。
そんなことを考えながら門の前まで歩いていくと、



「・・・・・・あ〜前言撤回、この館ってこんなのばかり落ちてるのかしら?」

私の目の前には頭にナイフの刺さった人が倒れていた。これってやっぱり死体よね?

「う〜ん吸血鬼の住む館とはいえここまでとは・・・・・ちょっと引越しを考えちゃうわね(汗」

といっても私の住む場所はここしかないわけだけれど。
これどうしようかしら?やっぱり咲夜さんに教えるのが一番かな?

それにしてもこの人珍しい格好してるわね。なんというかその、

「中国人?」
「私の名前は中国じゃありませ〜ん!!」
「へ?」

生き返った〜!?だっだって頭にナイフささってるわよ!?

「イタタタタッもぅ咲夜さんってばひどいですよ〜ちょっとうたた寝しただけでナイフを刺すなんて(泣」

うわっ自分でナイフを抜いてる・・・・・

「えっえっと〜大丈夫・・・・・?」
「あっはい、私体の丈夫さには自信があるんです♪」
「丈夫・・・・・ねぇ(汗」
「えっと、あなたは確か新しいうちのお客様の鏡子さんですよね?」
「えっそうだけど、あなたは?」
「ふふふ、よくぞ聞いてくれました。私はここ紅魔館の門番を勤めさせていただいております。紅美r」
「あなたはまたサボっているのかしら?」
「あっ咲夜さん。」

どこからともなく咲夜さんが現れる。

「ひっひぇっさっ咲夜さん、私は決してサボってなんかいません。断じてサボってなんかいません。」

そういいながらガタガタ震えている。この子普段咲夜さんにどんな目に合わせられてるのかしら(汗

「あら?鏡子様もおられたのですね?うちの門番が何かご迷惑でもおかけしたのでしょうか?」
「あっいえちょっと庭を散策してたらこの子が頭にナイフを刺したまま倒れてたんで。」
「あぁなるほど、ご心配なさらずともうちの門番は心配いりませんわ。そのナイフも私のですし。」

あぁ〜そういえばこのナイフ咲夜さんのだったわね。なんというかこれが幻想卿クオリティってやつ
なのかしら?まぁ門番さんが怯えるのも仕方ないわね(汗

「全く、お客様に迷惑をかけるなんてそれでもあなたは紅魔館の門番ですか?」
「すっすいませ〜ん・・・・・・ってあれ?そもそも咲夜さんが私にナイフを刺したからこうなった
んj」
「さて、それでは私はまだ仕事が残っておりますので失礼させていただきますわ。」

あっいなくなっちゃった。この門番の子、不憫ねぇ。






「あ〜あなたも色々苦労してるのね・・・・。」
「うぅっそうなんですよ〜(泣」
「っとそういえばまだあなたの名前を聞いてなかったわね。」
「あっそうでしたそうでした。私の名前は紅美r」
『邪魔するぜ〜!!』

あっ魔理沙、あの子また図書館まで本を借りに、もとい盗みにきたのね。

「そうはさせません、紅魔館の門番を勤めさせてもらっている以上ここはアリ一匹通しません!!」
「おっ出たな門番。あまりもたもたしてる時間はないから一気に通らせてもらうぜ。」

おぉ侵入者がきたとたん門番らしくなったわね。まぁ紅魔館の人たちって大体強いし手伝わなくても平気
よね?

『彗星「ブレイジングスター」』

魔理沙が箒ごと回転しながらつっこんでいく。

「わっ私だってやるときはやるんですよ。」

門番さん・・・・・・足、震えてるよ?・・・・・・

『はっ華符「破山h」』

ドカーン!!








「大丈夫〜?」

かわいそうに門番さんは魔理沙に吹き飛ばされて伸びてしまいましたとさ。
なんというかその・・・・・この子本当に門番でいいのかしら?



・・・・・・・あっそういえば結局名前聞けなかったわね(汗




                      つづく








あとがき

どうも、ミラです。

今回は紅魔館の門番、もとい美鈴の登場だったのですがやっぱり美鈴って不憫なキャラが一番似合ってる
と私は思うので、そのイメージで書いていたらこんなかわいそうな結果に。でも後悔はしていない。

次章あたりから徐々に紅魔館以外のところの話も書いていけたらいいなと思っております。
それではまた次章でお会いしましょうm(_ _)mペコリ





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