この話は、先に「ある少女?の悲劇」を読んでいただけたら幸いです。



「で?この後、1〜2週間ぐらいはその格好なのね。」

「そうらしい。」

紅魔館から帰って来た僕は、霊夢に之までの事を話した。

「ふふ。でも、似合っているわよ、良也さん。その、服装。」

「ううう、笑うなら、笑ってくれ。(涙)」

何故、霊夢が笑っているのかと言うとあの後、僕の血を吸った御本人から

『着いて来なさい、此処の服をあげるわ。幾らなんでもその格好じゃ可哀想だしね』

と言われて、僕はレミリアの後に着いていった。

「この中にある服は、どれでも好きなものを選んで良いから。選んだら、其処のベルを使いなさい。咲夜が、着さしてくれるわよ。」

「そんな事言われてもなぁ、僕にだってプライドがある。」

なにが『着さしてくれるわよ』だ。そんな事やる位なら素っ裸でいた方がましだ。

「プライド?今の自分の姿見てから言いなさい。」

「・・・僕が悪かったです。喜んで着ささせてもらいます(泣き)」

「よろしい。じゃあ頑張って選んできてね。」

こうして僕は服を選ぶのだが、

「全部スカート物じゃねえか。」  (注1)

そうして服を選ぶまで大体20分程だろうか、中々自分が着たいものが見つからないのである。

「えーい、このままじゃ埒があかん。」

僕は目を閉じて適当にあった服をつかみ、ベルを鳴らした。

「お待たせしました。お選びになった服を貸してください」

言われるがままに咲夜に選んだ服を渡した

「うう、早くしてくれ。(涙)」

「…では、お着替えをさせてもらいます」

少女?着替え中………

「はい、終わりましたよ。可愛いですよ、良也様。『本当に、食べちゃい位に。』」

「男が可愛いと言われても、ショックにしかならんぞ。」

「今の姿をご覧になったら、そう思いますわ。」

と言って咲夜は鏡を持って僕の目の前に立った。

「!!?」

僕は今の自分の姿を見て驚いた。

自身の白い肌に、血を思わせるような紅い(スキマまでとは言わないが)ゴズロリの服に、紅い靴、止めは、紅く端っこに白いラインが入っているリボン、ときたものだ。

「今、可愛いと思った自分が情けなくなってきた。」

僕が、落ち込んでいるところ咲夜が、

「失礼します。落込んでいる所申しませんが、お嬢様とパチュリー様がお呼びになっておりますので、ご同行を願います。」

「はあ、了解。」

こうして僕は、子犬みたく咲夜の後ろに、着いていくのであった。

メイド+少女?移動中………

「来たようね。ふふ、可愛いわよその姿。」

「・・・人が落ち込んでいる最中に、一体何の話だよ?」

「貴女を、メイドに雇う話よ。」

は?何言っているんだ。僕なんて雇っても何もありゃしないのに。

「それについては、私が説明するわ。」

「パチュリーが?」

「いい?貴女は今、非常に危ない処にいるのよ。」

「なんでだ?」

「貴女が死んで復活するとき何があるか解らないのよ。
そうね、簡単に説明すると積み木かしら。
例えば、貴女が死んで復活するとき、一時男に戻って魔法の効果で女に成ったら問題が無いのだけれども、いきなり女に戻ったとき、魔法が固定化して、一生女をする羽目になるかもしれないのよ。」

「うわ、其れは困るな。」

「でしょ?それに、私も始めての事だし今後の様子も見たいのよ。」

「つまり、僕を雇うのは、今後の反応を見たいから手元に置きたい訳だ。」

「ご名答。
後の事は咲夜に任せてあるし、後でシフトなどを聞いて頂戴ね。
メイド服はそうね・・・其の格好で良いわ、可愛いし。
美鈴にも、言っておくから普通に入って来て頂戴。
ま、大体がフランの遊び相手になるけどよろしくね、良也。」

「全く、人の意見も聞かないで進めやがって。ま、ありがたく受け取っておくわ。」

こうして、僕は神社に帰るのであった。



少女?説明終了中………



「っと、言うことがあったから、之から暫くはあっちとこっちを行き来する様になる。」

「ふーん。ま、私は気にしないから行って頂戴。それで、何時行くのかしら?」

「昼の2時から晩の11時までで、月水金の週3日来なさいと言われたっけ。」

まあ大体僕が、紅魔館に行く時に合わしたようなものである。

「他の日は、此処に居るって訳ね。(巫女考え中…)」

「まあ、そうなるな。この格好じゃ学校にも行けれんし、何せ僕が僕じゃないからな。」

学校に行ったら行ったで大問題になりそうだからな。 (注2)

「ねえ、良也さん。貴女、メイドになった訳よね?
だったら暇なときには、此処の服を着て人里に行って買い物してきて頂戴。」

「良いけど、服って何だ?」

「それは、・・・これよ!!」

霊夢は「ドドンッ」と効果音有りで服を僕に見せつけた

「・・・それ巫女服じゃねえか!!そんなもん着れるか。」

唯でさえ、今の格好も恥ずかしいのに、巫女服を着ろと?無茶言うんじゃねえ。

「あら?巫女は神のメイドよ。メイドには、違いないんだからツベコベ言わずに着て頂戴ね。」

「反論は?」

「勿論、却下よ。それに、男に二言があるのかしら?(黒笑)」

「アリマセン。ハンロンシテ、ゴメンナサイ。」

「宜しい。じゃあ明日から、頼むわね。」

霊夢に脅され、ルーと心の中で涙を流しながら、明日に備える僕であった。






あとがけ
頑張って書いてみました岡山です。
紅魔館にいるのに、珍しくフランが一切でてきておりません(笑)。
中国は何時もの扱いですが、今回は名前だけ出してあげました。(何時もなら名前すら出ません)www
見やすくなっているかな?と思います。文脈などは、僕の修練不足です、すいません。
メイド服、着させれませんでした。
誤字脱字その他感想を受け付けております。
あと、遅くなると思いますが後日、「良也」少女verをあげたいと思います。
なにせ絵も下手糞なので出来るかどうか不安なところもありますが待っていてください?

注1 当たり前である。他の服があったら見てみたいわ。
注2 本人は、戻ると言われたので安心しております。



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