名無しの空2人の幻想者第2楽章


         
紅く幼い悪魔と完全なる従者の血の鎮魂歌




「よく寝たな〜・・・」

2日目か・・・ここに落とされたのは・・・
何故僕はここに呼ばれたのだろうか
正直この世界はまだよく分からない
体の痛みは無くなった〜
やっと痛みから開放される

(カバン カバンっ何所おいたかな?)

僕はカバンを探す
カバンの中には自作の即席お茶セットが入っている
それとモップ3本とペンチ5本とスパナ3本 あとボルト ネジとその他色々
カバンの中に入っている
でもカバンの中に入っているレンチやスパナはあくまで予備
なぜなら服に10本ぐらい仕込んでいるから予備用なのだ
しかし最近10本は入れすぎだと思う自分がいる
とりあえずのどが渇いたので
お茶でも飲もうかと思いカバンに手を伸ばす
すると障子が開きそこには妹紅さんがいた

「おはよう〜清掃」

 妹紅はもう起きていたみたいだ・・・早すぎだろうよ 

「早起きなんですね・・・妹紅さん」

先に言っておくが時間はまだ深夜3時だ
えっ?何で時間が分かるんだって?それは時計を持ってるからさ・・・
誰に話してるんだ一体とにかく
大体起きてるのは僕かそれとも深夜勤で頑張っている
サラリーマンであろう
あるいはコンビ二と数名

「健康マニアなもんでねついでにお茶ちょっとくれ」

「だめです」

自作だからあまり他人には飲ませたくない

「なんだよケチだなぁ」

「それと聞きたいことがあるんですけど」

「お茶くれたら質問に答えてやるよ」

「・・・味の保障はしませんよ自作だから」

「まあ美味しければそれでいいじゃん」

まあ自作の即席お茶セットが他人に通用するか試してみたかったんだよね
とりあえずお茶を入れて妹紅さんに渡す
コップもちゃんとカバンの中に入れている
もちろんプラスチックだけどねガラスだったら割れてしまうし

「結構美味しいんだな」

「お茶あげたんですから質問に答えてください」

「それは私じゃなくて慧音に言ってくれ」

「えっちょっと話が違うじゃないか」

「細かいことは気にしない」

せっかくお茶あげたのに・・・

妹紅さんの話によると慧音さんはこの世界で先生をしており
この世界で分からないことはあまり無いんだとか
すごいですね・・・慧音さん

「なんだ二人とももう起きていたのか」

どうやら慧音さんはすでに起きていたみたいだ幻想郷の朝は早いのか?

「おはようございます〜」

軽く挨拶しておく

「で・・・聞きたいことって何だ?」

何も喋ってないのにどうやったら話が聞こえるんだ?まあそれはおいといて
とりあえずこの世界の事とどうして僕がこの世界に来たこと
それぐらいかな・・・聞きたいことは・・・
「とりあえずこの世界について知りたいんですが」

「ここは幻想郷・・・人々と神様や妖精や妖怪や幽霊がともに共存する
世界とでも言っておこうか」
  
    そんな世界なんだなここって
    てっ妖怪や神様?!どんな世界だよここ
    どうしようどうしよう〜 

「とりあえず幻想郷はそっちの世界には無い場所だと言っておく」

「そんな場所だったんだここ」

 こっちの世界に無いってことは・・・戻れないのか・・・
 何だか気が重くなってきた

「もう1つ 何で僕がこの世界に呼ばれたか聞たいんですけど」

 でもやっぱり聞きたい

「それは私たちにも分からない幻想郷に呼んだ本人に聞かないとな」

「そうなのか・・・」

「まあゆっくり考えるといい」

妖怪か・・・絶対に出会ったら逃げないと

「そうだな・・・紅魔館にでもいってみるか清掃?」

    紅魔館って何だろう??

「とりあえずどんなとこなんですか?」

「吸血鬼がいる」

「行きたくないですよそんな所」

 吸血鬼?!なんでそこにいかせようとするんだ
     慧音さん命を捨てろといいたいのか??

「大丈夫だそんなに人の血はすわない」

「そんなにってたまに吸うんじゃないですか」

(大丈夫外来人ならそんなに血はすわない)

 慧音さんは小声でつぶやいた
 結局吸われるんですね・・・

「行こうと思っても場所が分からないですよ」

「そこは妹紅が案内してくれるだろう」

「ちょっと慧音なんで私が案内するのさ・・・」

「妹紅なら安全に案内してくれるだろう」

「え〜・・・まあいいけどさ〜」

「すいません〜」

「とりあえず紅魔館だな」

 すごく嫌な顔をしている
 ほんとうにごめんなさい妹紅さん

 数分後・・・

「ほら着いたぞ」

 赤すぎる!!何だよここ・・・

「すいません道案内ありがとうございます〜妹紅さん」

   深々とお礼しておかないと
   だって妖精とかの攻撃から守ってくれたりとか
   とにかく世話になったし

「じゃあな〜あとはそこの緑の人起こせばいいよ」

  妹紅さんは帰っていった・・・やさしい人だったな〜

「緑の人・・・緑の人・・・」

    さっき妹紅さんがいっていた人を探す以前に
    こんだけ後ろの色が赤だと緑は目立つぞ
     妹紅さんが言ってた緑の人に声かけとくか

「あの〜すいません・・・」

「ぐーぐー」

  寝てるよ・・・なにこの人外で寝るのが趣味なのか???
  よく分からん・・・

「すいません〜」

「ぐーぐー」

   起きてくれないよ・・・
   泣きたくなってきた
   だけど泣かずにもう1回トライ

「起きろ!!!」

「ぐーぐー」

  本当に起きない・・・もしかして寝てるんじゃなくて死んでるのかな??
   でも息してるから生きてるんだろうな・・・


 叩いたら起きてくれるかな?              
 袖からレンチを1本取り出して投げつけてみた

「えい」

 レンチがあたる直前でその緑の人は避けた
 そしてこっちに弾を打ってきた!

「ひぃ?!」

 とりあえず避ける事には成功
 したのはいいんだけどどうやったらそんなの打てるんだ?

「ちょっといきなりこんなの投げつけないで下さいよ」

「だったらまず寝ないことから始めなさい」

「あっ咲夜さん!!私は寝てませんよ」

「じゃあ何でそんな物を投げられて直前まで気がつかないのかしら?

「えーと・・・それは・・・」

 うわ!!いつからいたんだこの人・・・
 やっぱしここはすごいな幻想郷

「そこの貴方」

「えーと・・・なんでしょうか?」

「この館に用があるんでしょ お嬢様に許可を取るので少々お待ちを」

        あれ??いつの間に消えたんだ?

「許可を取ってきましたどうぞお入りください」

「はい・・・」

どうやったらそんな瞬時に許可とってこれるんだ?
・・・深く考えると後が怖いからやめておく

「それと貴方名前なに?」

「清掃です」

「私は十六夜 咲夜 咲夜でいいわ」

とりあえず中に入ることになった

「この館結構外から見るより広いんだな・・・」

「それは空間を操ってますものそれとお嬢様の前では失礼の無いように」

「はい・・・空間を操る?」

「ええ・・・まさか信じてませんか?」

「信じてないとしか言いようが無いのですが」

 空間を操る??冗談だといいんだけどな

「ちょっと見ててくださいよ」

「なんですか」

 右手が上がったと同時にナイフが出た!!

「яЙСΩV?ΦΓ?!?!」

「落ち着いてください」

  思わず声にならない声がでてしまった

「すいません」

「いえいえ 始めてみる人は大体驚きますし」

 初めてなら驚くのか・・・すごすぎるこの世界

「そうなんだ」

歩くこと何分か・・・

「着きました・・・お嬢様お客人を連れてきました」

やっと到着ですよしかし扉がでかい

「入れて頂戴」

  扉の中から声がした

「しつれいしま・・・す・・・」(うわーちっちゃい)

「貴方今ちっさい子供とか思わなかった?」

「すいません 今思いました」

「正直なのもほどほどにしなさいよ次そんなこと思ったらナイフの刑罰ね」

 怖い・・・この人の近くに居るのは怖い!!
 ってかナイフの刑罰ってなに?!

「あら?私は吸血鬼よ人じゃないわ」

         この人読心術でもするのか?!

「それで一体何の用かしら」

「慧音さんに紅魔館に行けば僕がこの世界に来た理由が
分かるかもしれないって」

「人里の守護者のことね・・・とりあえず貴方
今日は紅魔館に泊まっていきなさい」

「ありがとうございます」

       泊めてくれるのか良かった〜

「その代わり」

「その代わり?」

「ある物を頂こうかしら」

「まさかある物って」

「吸血鬼が欲しいものって言ったら分かるでしょ?」

 ですよね〜

「いやです」

 逃げようとすると咲夜さんに捕まった
 振り解こうにも解けない咲夜さんどんだけ力強いんだよ
 咲夜さんがナイフで手首を切ろうとしている

「離してください 咲夜さん!!」

「お嬢様の命令ですので」

 こうなったらあまり気が進まないけど
 レンチで!!
 と思ったが咲夜さんが気がついたらしく両手をつかまれた

 「痛っ」
 
 手首を切られ血があふれる
 血を見た瞬間目の前が暗くなる・・・
 血は嫌いなのに・・・
 血は見たくない

 
「あら?もしかして気を失ってる?」

「そうみたいですねお嬢様」

「ちょっと血を見ただけで・・・情けない・・・」

「どうしましょうか」

「しょうがないから寝室に寝かせましょ」

「そうですねお嬢様」

 清掃は咲夜さんに抱えられ寝室まで運ばれた・・


「あら?結構軽いわね〜こんな物体に仕込んでるのに」

 ・・・


(ここ何所だろ?)
赤い寝室に赤いベットに赤い飾り物に・・・赤にこだわりすぎてるから
紅魔館なのかな?そもそもどんだけ赤にこだわるんだ?
これだけ赤いものがありすぎると目がおかしくなる
そうだ!!早く脱走しないとまた血を・・・
血の話をすると気分が悪くなってきた

「もう血は取りませんから安心してください」

「うわ!!咲夜さん いつの間に居たの!!」

「さっき言い忘れていたんですが時を操ることも出来るんですよ」

 ここに来てから驚きの連打だ・・・あー目がぼやける

「そうなのか・・・ううっ目の前がぼやける・・・」
  
 僕はかなりの貧血でちょっとでも出血すると目元がくらくらするほど貧血だ

「清掃さん本当に大丈夫ですか?」

「ちょっと大丈夫じゃないかも・・・」

 Qどこがどう大丈夫じゃないかって?A 咲夜さんが目眩で4人いるからです

「ちょっと薬ないか探してきます」

「気にしなくていいですよ・・・いつものことですし」

「お嬢様のお客人ですのでお気になさらず」

いつお客人になったんだ・・・

「じゃあ・・・お願いします」

  あっ消えた・・・よしだんだん驚かなくなったぞ!
  あんまり慣れたくないけど
  しかし・・・うう 本当に大丈夫かな?

「清掃さん 薬です」

「ありがとうです」

「いえいえ・・・では仕事があるので」

 ふーやっと一人で落ち着けるちょっと時間がたつと薬のおかげで
 とりあえず目元の立ちくらみは無くなった
 咲夜さんには感謝しないと
 それと咲夜さんのお嬢様の名前聞いていない・・・
 あとで聞くとして
 とりあえず寝ないと体が持たない・・・
 寝ることにしよう





後書き〜

皆様こんにちは清掃です〜
2話はいかがでしたか?
今回は紅魔館の話です
空幻は文章力あるけど僕は無いんですよね〜
空幻が妬ましい パルパルパルパルパル
誤字脱字そして感想など待ってます
皆様空幻編のほうもよろしくです〜

白紙の掃除屋より・・・



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