Q:ココは何処?
A:博麗神社の僕が泊まっていた部屋

Q:私は誰?
A;土樹良也。『自分だけの世界に引き篭もる程度』の能力を持つ蓬莱人兼魔法使い。

Q:性別は?
A:男(←これ重要)







 さて、現実逃避の簡単な自問自答が終わったところでいい加減問題に目を向けなくちゃいけない。
 覚悟を決めると、目の前の鏡を睨みつける。そこに映っていたのは……



























「………………女の子?」








 霊夢と同じくらいの歳の(と言っても霊夢の年齢は知らないけど)女の子だった。
 普段見慣れた顔である大学生の男性の顔とは似ても似つかない。
さっきから右手を上げたり首をかしげたり変な顔をしたり踊ったりしているが、まったく同じ動きを
するのを見るにどうやらこの鏡に映った女の子は僕らしい。
 本当に信じられないが。


「これはまた何と言うか……」


 しかも幻想郷では珍しくないが結構な美少女だ。
 胸までちゃんとある。霊夢とアリスの中間くらいといった所か。
 まさかの揉み放題だ。自分の、というところが残念だが。

「って、何を考えているんだ僕は。これじゃ変態みたいじゃないか」

 大丈夫。僕は変態じゃない。これはただ理解できない状況に戸惑って変になっているだけだ。
 決して普段からどうしたら胸を揉むことが出来るかを考えているわけじゃない。
 …………考えていないぞ? 考えてないったらないんだからなっ!

「落ち着け僕。鈴せn……じゃなかった冷静になるんだ」

 それじゃあまるで普段から考えてますって言っているようなものだろ。
 駄目だ。自分の思っている以上に今の僕は混乱しているらしい。

「取り合えず着替えて朝食の準備でもしよう」

 あんまり遅いとお腹をすかせた巫女が暴れだすかもしれないからな。
 自分の体を見てドキドキしつつも何とか着替え終わると僕は台所へ向った。
















「ん? 味噌汁の匂い?」

 台所へ向う途中、廊下には味噌汁の匂いが漂っていた。
 どうやら今日は珍しく霊夢が朝食の準備をしてくれていたようだ。

「その上起こさずに寝かせたままなんて……これは明日はグングニルの雨でも降るんじゃないか?」

 起こす時に陰陽玉で文字通り叩き起こす普段と比べたら本当に珍しい。
 もしかしたら何かいいことでもあったのかもしれない。心当たりは全くないけど。

「賽銭箱にお金でも入ってたか」

 思いつく限りの理由としてはそれしかない。
 それが最初に思いつくあたり神社としてどうなんだと思わなくもないが、まあ博麗神社だし。

「ついでに僕の体がどうしてこうなったかも聞けばいいか」

 自分の体の異常の方が霊夢が朝食用意してるのより重要度が後に来るとは……僕もかなり幻想郷に染まってるなぁ。
 そして目の前の台所の戸を開けた。

「おーい。霊夢。ちょっと話したいこと…………が……」

 もしかしたら僕は一度死んで頭をスッキリさせた方が良いのかもしれない。
 それとも永遠亭に行って薬でも貰ってくるべきか。
 そして何よりも…………






















「なんだ? 今日は俺が起こす前に起きたのか。あと少しで朝食出来るから座って待っててくれ」









 霊夢が優しいとか僕は普段から霊夢に起こされているわけではないとかそんなことはどうでも良い。


『霊夢が男に見える』僕の目を一刻も早くどうにかしないと。


「そんなとこでボーっとしてどうした……っておいっ!?」

 しかし、普段から様々な事態に対応している(けれども解決は出来ない)万能な僕の脳みそでも
今回の事態は対応していないらしい。
 次に目が覚めたら元に戻ってると良いなぁ……そう思うと同時、僕は目の前が真っ暗になった。




























あとがき

どうも紅葉砂糖といいます。
大学受験の勉強が嫌でついやっちまったZE☆
少し前に『東方性転換キャラ』というジャンルに興味を持ち、見ている間になんだか
妄想が暴走し始めた結果がこれだよ!
良也の性格が変なのも文体が所々でわけがわからないことになっているのも
日本が今不況なのも俺の財布に金が貯まらないのも全ては二十八時間起動し続けている俺の脳みそが原因だ!
恨むならそんな状況で妄想を綴り始めた私を恨んでください。
続きはきっと受験が嫌になったら書くよ! つまりはまた明日って事だね!(嘘)



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