東方奇縁譚三次創作 『疑惑の自分』 とある冬のある日。 目が覚めた良也は自分の起きた時間に驚きあわてて大学に行く用意をする。 寝間着から着替え、授業に必要なものだけを持って朝食も喰わずに家を出た。 その日の授業は絶対に休めない授業だったので力の限り全力で走りまくった。 おかげで途中で時を止めたかのような時間で大学に着き、授業に間に合う。 昼食を悪友の田中と高橋とくだらないことを話しながら過ごして午後の授業。 それにしても今日は朝からやけに視線を感じるなと思いながら授業を受ける。 そして帰宅する時、こんな田中の一言で良也は固まった。 「お前よくそんな格好で外を歩けるよな」 そこで良也は初めて今の自分の姿を認識する。 半袖のTシャツにジーパンだけである。 真冬にこんな格好をしていれば目立つだろう、と朝からの視線の意味に気づく。 「ほ、ほら。今日は暖かかったろ」 「いやいや、今日は今年一番の寒さだってニュースで云ってたぜ」 墓穴を掘っただけである。 《あとがき》 某サイトの「原稿用紙1枚への挑戦」を挑戦してみました。 結果395文字(数え間違えがない限り)に押さえ込んだ。 初心者なのに何やってるんだろ。 しかし良也ならありえそうで怖い。 あっ、東方のキャラが出てない(爆) |
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