「お久しぶりでーす。
これは東方銀之変じゃありませんからねー。良也君出ませんよー。
かぶき町入りシリーズでーす。注意して下さいねー」

「銀さん、何言ってるんですか」
「うるせーよ。一応言っておいたほーがいいーんだよ。こーゆーのは」
「所詮新八アル。物を見ているのは新八じゃなくてメガネの方アルネ。メガネに寄生される程度の能力の持ち主アル。仕方ないネ」
「神楽ちゃん、酷くない? 僕の生き物としての存在薄すぎなんですけど! いくら何でもそれ酷くない?」

「それはそーと。おーら、飯だぞ」
緑に溢れた食卓が広がった。



 食卓は緑だった。
「あの銀さん。何です、コレ」
「タンポポ、アルネ。」
「タンポポじゃないよ。野菜だからね。ジビエの野菜だからね」
「ジビエの野菜って……雑草じゃねーかぁぁぁぁぁ!!!!
雑草食卓に上げるって、なにしでかしてんじゃァァァァアアアア!!!!」

「うるせーよ!
金がねぇぇぇんだよ!!
だったら雑草食うしかねぇえだろーがぁぁぁぁあああ!!
大体これ書いてる奴、タンポポ毎日のように食ってっからな!!
ちなみに、マジです、コレ」

「ってこれ書いてる奴の身に何があったんだぁぁぁぁああ!!!!」
「ちなみに冬は醤油に漬け込んで保存してるアルネ。近所の目を気にせずあらゆる雑草を食いまくる、ある意味危険人物アル」
「世界一いらねーよ、そんなカミングアウト!!! って、これ書いてる奴ゥゥゥゥ! 大丈夫かぁぁぁあ!?」
「って、画面の向こうにいる奴がドン引いてるじゃねーかぁぁぁ!! どーすんだよ!」

「あえて言うアル。一般常識身につけてから文章書いてくるべきアルネ! このコレ書いてるまるでダメな兄ちゃん、略してマダニ! 恥を知るヨロシ!!」
「そんな事言うから、神楽ちゃん出番少ないんだよ! 何気にもう近藤さんより年上のおっさんなんだし!!」
「あの、これ書いてる奴、やっちまったような顔してるんですけど」



「で、銀ちゃん。お金が全くないって事ネ。つまり使い込んだアルネ」
「しょーがねーだろォォォ!! 仕事ないんだァァァァァ!! プッツンしてフィーバーしちまうもんだろーがよォォォ!! お父さんは大変なんですよ、コノヤロー!!!」
銀髪の男が逆ギレし、
「テメーのドタマプッツンして、脳みそフィーバーしてやるネ! 私ら巻き込むんじゃねーヨ!!」
チャイナ服の少女が沸騰し
「どーすんだよ今月ゥゥゥ!!!!」
メガネが叫び、
「静かにしなさいよ。落ち着いて食べれないじゃないの」
そう紅白の脇開いた服の少女が言った。

「………」
「………」
「誰だね、チミは」
「巫女よ。見て分かるでしょ」
さも当然の様だった。



「んな巫女いてたまるかァァァァァ!!」
「お金ないのよ。ここは何でもやる所なんでしょ。食事くらいいじゃない」
「だからって坂田家の食卓に勝手に入ってくんなぁぁ! ぬらりひょんか! ぬらりひょんの孫娘かテメーはぁぁぁ?! 普通に飯食ってんじゃねーよ!!」
「ぬらりひょんなんか、とっくの昔に退治したわよ! こっちもお金なくて大変なのよ! タンポポ食べるのにすら苦労する気持ちがわかるっていうの?」
「アンタも食ってんかい!!」

「テメー、脇見せていい気になってんじゃネーヨ! 銀魂のヒロインが脇見せた程度でつとまると思ってんのかヨ!?
ヒロインたるもの腹の中まで見せてなんぼアルネ!
こんな風に、う゛ぉえ!」
「神楽ちゃん今食事中! つーかそれただのゲロイン!」

「何よ! 変な穴あちこちに開いて久々の異変が起きたから、元凶ぶったたいて、まともな食事にありつけると思ったら、割と平和で困ってるの!
いるのは変な人間と妖怪とも違う存在と、せいぜい貧乏神位で!
お陰で未だタンポポ食べようとする度に幽香を撃退しなきゃならないのよ!
面倒ったらありゃしない!」
「へ? 幽香さん?」
 不意に、入り口が吹き飛んだ。
飛び込んできたのは、弾幕。

「かわいいかわいいタンポポ食べる悪い子は、どこかしらぁぁぁぁぁ?!」
空気歪む殺気を放つ、傘を携えた妖怪がいた。



「ああもう、こんな所まで来るんじゃないわよ! 幽香、いい加減にしてよね!」
「あらあら、こんなにもたくさんのタンポポを食べようとするなんて……、くたばりなさい」
「だったら私に他に何を食えっていうのよ!」
「てかあんた、他に何って、どんだけタンポポに食事を頼ってるんだよ!」
傘からの弾幕と、投げつける符が交差する。
よりによって狭い万事屋の中で!
新八のツッコミは無論無視だ。

「人んちで迷惑起こすなぁぁぁ!! つーか、タンポポ食う頻度明らかこれ書いてるオッサンの方が多いんですけど! 年中毎日毎日食ってから!」
「冬以外はタンポポのおいしい季節って豪語しているマダニアルネ」
「あら、そうなの? じゃあ、まずそいつを―――」
「え? 幽香、何それ? スキマ?」
「ああ、あっちとこっちの境目な。やろうと思えば跨げるんだよな、あれ」
「姉御が作者のゴリラしばきに行った時以来ネ」



んfvswんfう゛ぉあえんvさおdbう゛ぁdしうfb言うvおさりprwにgvbsrのおうgvmjんぴsfrんぼちfんrうぇい@おえあp@さvmrgbjみrw「^mgt¥^4224jk「^09gへjm0―〇『¥^tbjq^三九68mhjyw−89mb−89う53mvj−、あ。xc3j85v3q89t



「おいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ! 何があったぁぁぁ!?」



(タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。タンポポさんごめんなさい。)



「これ書いてる奴ぅぅぅぅぅ! 色々大丈夫か、オイィィィイイ!!」
「ここはここで常識が通じない様ね……」
「これは素晴らしい発見です! あっちとこっち、よく分からないですが、これはスクープですね!」
いつの間にか、新聞記者がいた。

「どっから湧いてきたぁぁぁぁ! また新聞投げ込みに来たんかぁぁぁ?!」
「文、あんたもいたのね」
「あやや、これは霊夢さん。歩くスクープ記事のような人たちに追われていまして。逃亡を兼ねての取材中です!」
「つーか、知り合いかよ!」
その時だった。
「いーち」
バズーカ発射。しかもすぐそこの入り口から。



「何しでかすんじゃぁぁぁあああああ、このチンピラ警察ぅぅぅ!!」
「まーたてめーら犯人隠匿か? 臭い飯食う覚悟あるみてーだねぃ」
「あややや。もう来ましたか。彼が沖田さん。バズーカなるアイテムで爆破に爆破を重ねるのがお仕事です」
「メチャクチャね。これで異変じゃないって言うから、困るわ。タンポポ食べるしかない
じゃない」

「沖田ァァァ!! だからバカスカ撃つなっつってだろ!!」
「ちなみにあそこのタバコふかすのが土方さん」
「ん、あーすまねーな。巻き込んだか? 怪我ねーよな。これで勘弁してやってくれ」
と霊夢の手に。
「マヨネィ〜ズ」
霊夢と沖田、それに神楽の攻撃が土方に襲いかかったのは次の瞬間である。



「おいいいぃぃぃ! チャイナ娘! なんでテメーまで襲いかかってくるんだぁぁ!!」
「乙女の手にトグロまいたモンのせんじゃねーヨ!」
「なんか馬鹿にされた気がしてならないわ!」
「とっととくたばりな。クソマヨラー」
気の抜けた声が争いを仲裁した。
「おらおら坂田家の食卓をこれ以上荒らすんじゃねーよ。出ていけっつー……」

それを上書きしたのが窓が壊れる音で。
「どさくさに紛れて潜入だぜ!」
やたら元気の良い声だった。



「さーて、今日は弾幕の上を走る奴っているのかな? あと、死ぬまで借りる価値のありそーなのってあるかな?」
「今度は魔理沙?」
「あ、霊夢。それに文。いたのか」
「ちなみに弾幕の上を走るのは魔理沙さんの下にいる人です」

頭踏まれつつ、銀時。
「銀さんに何か恨みでもあるのかっつーの!!」
「おっとすまないな。早速だが見せてくれ」
と、短い円柱状の何かを取り出しだ。
「『魔符 ミルキーウェイ』」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! だからなんか恨みでもあるんかぃぃぃぃいいいいい!!!」
「いや、弾幕の上走ってくれるかなと」
「いきなりやってもできないんじゃない?」
「待って下さい……、シャッターチャンスです!」
「いい加減にしろっつーのぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!」
それはまるで弾幕の海を泳ぐかのようだった。

「すご……! って怒っているな。よし、そのまま弾幕ごっことしゃれ込もうか!!」
「テメ、ゴラァァァァ!!! ごっこじゃねーんだよぉぉぉぉおおおおおおお!!!」
「……思ったより、ヤバイかも」



万事屋の中で弾幕が飛び交い、傘に刀と木刀が振られ、爆発さえも巻き起こる!
「だから外に出て行けぇぇぇぇ!!!
銀さんも神楽ちゃんも土方さんも! あんたらもう、ただの迷惑だよ!」
「すまん! ちょっと匿ってくれ!!」
「さらに厄介な迷惑がやってきたんですけどォォォ!!」
近藤が現れた。ただし、裸で。
しかも、なんか全身黒い。

「何してんです? あんたは」
「ああ、新八君! お妙さんに喜んで貰おうとしたら……、マズイ! もう来た」
「覚悟! 妖怪チョコレート男! 幽々子様が貴様の手足、いずれか一本を所望だ!」
続いて、緑のスカートの剣士が飛んできた。
「ちょおお! 空飛ぶってズルじゃん、卑怯だよ! 逃げ切れないよ!! 今回塗ったのは大人のビターチョコレートだから君には早いよ!」
「大人なら大人しく、私に食べられなさい」
「なんでいつも俺が行く方にいるのォォォオオ?!」
「だって私幽霊ですもの。先回りするのは当然。じゃ、いただくわよ」
「いただくのはお妙さんだからね! それまで俺の貞操守るからね! って、幽霊がなんで食べ物食うの?!!」
「妖夢に幽々子まで、なんで来るのよ。あとそれ、食べるのは私よ!」
「また知り合い?! つーか、そんなモン食うなぁぁぁ!!!」
「帰れって話だからね! 速攻帰れって話だからね! 帰った方が良いと思うんだ! だから早く帰ってぇぇぇぇ!!!」
「銀さん、幽霊にみっともないくらい反応しすぎです」

「じゃ、近藤を萃めるとするかね」
奥からそんな声がした。
近藤がその方向に吸い込まれていく。



「萃香ちゃん! 助けてくれたのか!」
「何? 今度は萃香?」
「また知ってんの?」
「ああ、近藤動かないで」
ガリ!
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! 食ってない? 俺食ってない?」
「チョコレートの甘苦さと血の塩加減が良い感じ。酒に合うね」
「コラ萃香!」
「お嬢ちゃん助け……」
「私が食べるのよ!」
「いいえ! 幽々子様です!」
「だから俺を食わないでぇぇぇええ! 死んじゃいそうなんですけど!」

その時だった。棚が開く。
「ゾンビだぞー! 死にそうならゾンビにしてやろうー!」
「なんで邪仙のキョンシーがいるのよ!」
「だから知り合いなの?」
「むむ! 巫女に魔法使い! ならば新たなキョンシー出でよ! 名付けてまるでダメなキョンシー略してマダキ!」
「神社から一歩出たとたんにコレなんですけどォォォォ!!!!」
キョンシーポーズのマダオ。

定春とルーミアに噛まれつつ。
「わん」
「食べて良いキョンシーだー」
「あの、何がどうなってるんです。コレ」
「まさかあのキョンシー、貧乏神を手なずけた?! このままじゃまずいわ! 貧! 乏! 退! 散……」
「定春に何ぶっ放すつもりネ! 貧乏はテメーのドタマと銀ちゃんの財布アル!」
「邪魔しないで! 貧乏はもうたくさん! 全部ぶっ飛ばして浄化してやるわ!」

さらに人影。空を飛んできた。
「そこのキョンシー! 当神社、かぶき町分社のまるでダメな管理人、略してマダカを誘拐するとは! 返して貰います!」
「あ、山の神社の! 今度は貧乏神まで奉る気?」
「だから知ってんの? あとなんでも略すればいいもんなの?」
すると天井裏から。
「まさか銀さん、ハーレム? どんだけ私好みぃぃぃ?!」
女忍者。
「よけーな奴出てくんなあぁぁぁ!」
床下から。
「スタンバってましたぁぁぁぁぁぁああああああ!!!」
“出番よこせ”
テロリスト。
「だから出てくんなあぁぁあ!!」



「「だから俺を食わないでェェェエエ!!!」」
というオッサン二人の叫びが轟き。
「一体何してやがる! マヨネーズが足りねーだろーがァァァァ!!!」
その二人にマヨネーズかけるマヨラー。
「「お前が一体何してんのぉぉぉ!!」」
「わん」
「あ、食べていいキョンシーがもっとおいしくなった」
「これは確かに! マダキとこれは合うとみた!」
「変なモンかけないでよ! チョコレートに合わないじゃない!」
「これでも、まあ酒に合うか」
「だから食うなぁぁぁ!」
「油? 油まみれであろうと私の剣に切れない物はあんまりない!」
「油まみれの男……。ある意味おいしいかしら?」
「幽霊は早く出て行ってェェェ!! 空のお星になってえぇぇぇ!!!」
「星なら出してやるぜ! 『魔符 スターダストレヴァリエ』」
「ちょ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
「ああん! 銀さん、私も一緒に逝くわ! お星と共にぃぃぃぃ!!」
「桂さん、エリザベスさん! 長谷川さんことマダカを取り返しますよ!」
「御意ィィィ! ゆくぞエリザベス!」
“くたばれ”
「つーか、くたばるのはテメーらだねぃ。この指名手配犯」
「社会への迷惑度合いはテメーらの方が上ネ! ここでバカスカやるんじゃネーヨ!」
「っていうか、カオスだよ! カオスだよ全員集合だよコレ! どーやって収集つけれるんだよ!」



その時だった。
「ん?」
「あれ?」
「体が……」
「動かない?」



(スベリヒユさんごめんなさい。オオハナウドさんごめんなさい。ブタナさんごめんなさい。ノゲシさんごめんなさい。ハルジオンさんごめんなさい。オオバコさんごめんなさい。エゾエンゴサクさんごめんなさい。フキノトウさんごめんなさい。アサツキさんごめんなさい。シロツメクサさんごめんなさい。チシマアザミさんごめんなさい。ゲンノショウコさんごめんなさい。クサフジさんごめんなさい。エゾゼンテイカさんごめんなさい。オオウバユリさんごめんなさい。ハマヒルガオさんごめんなさい。ヒメスイバさんごめんなさい。エゾノリュウキンカさんごめんなさい。ツユクサさんごめんなさい)



「これ書いてる奴? ってどんだけの種類食ってんの?」
「……まさか。そういえばあいつ、さっき跨いだっきりじゃない!」

うふふふ、と微笑む声が、向こうから聞こえて来た。
そして、こっちに戻ってくる。
「とっても有意義なお話できたわぁ。ちゃんとお願いしたとおりにしてくれたみたいねぇ」
風見幽香が再び現れた。
「ん、何って? ここにいるお馬鹿さんたちの身動き取れないように書くよう、お願いしたの」
そう、傘を構えた。

「あの、僕食べてないんですけど!」
「それは銀ちゃんと脇女だけアルよ!」
「いやあの、話合おう! これ書いてる奴と同じように話し合おう!」
「いや、明らかにロクなことになってないぜ」
「私もゴメンですよ! いや、これから起こる事もゴメンですが!」
「もしかしてハーレムの銀さん争奪戦?」
「「俺たち食われている方なんですけどォォォ!!」」
「わん」
「チョコレートの方もうまい」
「わはー、新たな食べて良い人類だー」
「このキョンシーに妖怪! 幽々子様の物を!」
「これじゃ食べられないわね。残念」
「あ、タンポポ虐殺してるのはこいつですぜ。マヨネーズが証拠です」
「テメェエエエエエ!!!」
「ああ! 出番を増やす奇跡が起きませんでした!」
“出番終わり”
「何のために出てきたんだコイツ、じゃない! 桂だぁぁぁ!!」
「幽香! 覚えてなさい!!」



「おやすみなさい、お馬鹿さん。『花符 幻想郷の開花』」



教訓、野に咲くお花は食べずに大切にしましょう。
これ書いてる奴より。




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