まさかまさかの第二弾!
 来るとは思わなかった第二弾!

 打ち倒した筈の悪い奴が何故か復活! しかも悪い奴がレミリアを乗っ取ってしまってさぁ大変、鮮血大帝レミリア☆ウーとしてまたまたスンゴイパワーアップを果たしてしまったのだった!!

 まさかアレに続き物があるとはこの海のリハクの(ry





「くそっ、なんて強さだ!!」
「私達二人の力を合わせても歯が立たないなんて……」

 膝をつく妖夢と良也。
 最早満身創痍に身を窶し、傷付き血を流しながら見上げた先にいるのは鮮血大帝レミリア☆ウー。

『『フハハハハハハ!! 地獄を乗り越え復活した我は、最早貴様らの力を超えた!!』』←ラスボスっぽい二重音声
「僕の黒楼剣が……」
「白楼剣までもが通じない……」

 前回の傷痕から復興を果たした白玉楼はまたも崩壊し、既に瓦礫と化している。
 全てが紅い霧に包まれ、鮮血大帝の手中に収まらんとしたその時! 冥界の姫君の声が響く!!

「まだ諦めてはいけません!」
「幽々子様……? ですが」
「僕達の剣は、もう……」

 二人の手に握られた剣は欠け、最早力を揮えない。
 もう為す術は無いと諦めが過ったが、幽々子は力強く言う。

「……そう、今こそ。今こそ剣の真の力を解放するのです!!」

 すると剣が輝き始め、なんだか強そうな姿に進化した。

 構えると凄そうな霊力が溢れる! まるで卍○のようだ!
 ついでに妖夢と良也の服装がそれっぽく変わっている! きっとリリカルマジカルな不思議の御蔭だ!

「これなら!」
「ええ良也さん! これでアイツを……斬りますッ!」
「応ッ!」
『『フハハハハッ!! やってみろ、この鮮血(ryに対して!!』』

 襲い来る悪い奴。
 それを迎え撃たんと二人が構え、合体技っぽいポーズと取りながら剣を交差させ、やっぱり凄い霊力を全開に解き放つ!!

 そして両者が切迫し、衝突する瞬間。
 まるでメド○ーアのように白と黒のオーラが融合し、

「「魂魄流剣術が真・最終奥義!!『滅却!! 真・獄・縁・斬ァァアアアアアアン』ッ!!」」
『『ウボァーーーーー!!』』

 閃光となって迸り、鮮k(ryを呑み込んだ。

「「これが僕(私)達の力だッ!!」」

 そして再び幻想郷に平和が訪れた。
 真の力を手にした良也と妖夢。二人がある限り幻想郷の平和を脅かさせはしない――――



















「という夢を見たんだ」
「またその話ですか」

 案の定だけど、話を聞いた妖夢は呆れた表情をしていた。

「若いって良いわね〜」
「……」

 縁側では幽々子と、ついこの間人里で知り合ったあやめさんが寛いでいる。
 幽々子は相変わらず食べ物ばかり食べてるし、あやめさんも茶を啜りながら妙な表情をしていた。

 というか何故あやめさん? 極自然に居たので気付かなかったけど、ここって冥界だよね? 生きてる人(?)が気安く来ても良いんだろうか。
 …………まぁいいか、割とみんな来てるし。一人二人客が居たって不思議ではないんだろう。多分。

 と、幽々子が何か思い出したようにポンと手を打ち、奥から何やら細長い包みを持って来た。

「良也、良也」
「ん? どうした?」
「あったわよ、黒楼剣。白玉楼の奥に封印されてたわ」
「ぶっ!?」
「マジで!?」

 妖夢が何やら噴出しているが関係無い!
 すぐさま受け取り確認してみると、包みから現れたのは紛れも無く日本刀。丁度妖夢の白楼剣と対になる感じの、黒い刀身の剣だった。

 …………マジであったのか黒楼剣。しかもメチャ業物だし。
 これ外に持ち帰ったらすげぇ高値で売れんじゃね? どう見ても国宝級です、本当に(ry

「――――遂に抜いてしまったわね、良也」
「へ?」
「それは選ばれし者にしか抜けない伝説の剣。抜いたからには数々の試練が貴方を待ち受けているわ……」
「な、なんだってぇええええええッ!?」
「試練を乗り越えるためには妖夢と、そして白楼剣の力が必要不可欠」
「つまり合体技か!!」
「そういうことね」

 まじで? 本当に合体技が出来るのか!?
 よっしゃ! なんか超燃えてきた〜!!

 そうと決まれば修行だろう! 
 逸早く合体技を覚えなければ。妖夢は何だか嫌がってるが関係無い、さぁ特訓開始だ!

 奥義を物にした暁には――――フフフ……

 何をグズグズしている妖夢! さぁ行くぞッ、輝かしい活躍の晴れ舞台へ――――









「さすが鍛聖、いい仕事してるわ。天国の名は伊達じゃないわね」
「いや……いいのかアレ」
「いいんじゃない? 本人も楽しそうだし。剣の出来も素晴らしいし、どうせだから本当に伝えちゃおうかしら」
「正直手前には何がなんだか。幻想郷のやつらは阿呆ばかりか……」
「まぁまぁ、お茶請けでもいかが?」
























 ※チルノの裏

『魂魄流剣術真・最終奥義 滅却・真獄縁斬』:あいてはしぬ




 ――――カッとなってやった、反省はしない



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