初めに、コレはもしもの分岐。東方奇縁譚第二百六話からのIFです。
ご都合主義、良也君がちょこっと男らしいのがイヤと言う方は逃げてください。
こんなの妹紅じゃない!! という言葉も知りません!!
後、悲しい程に短いよ!! 仕事から帰って来て書き始めたら
投降間に合わずに更新してたんだもの!!
後、すげぇ酔ってます。笑って済ませれる方のみどうぞ。

















「だからさ。お前も、いきなり姿を消したりすんなよ」
「……はい?」

妹紅の言葉に僕はちょっと考える。

だって、そうでしょ? 僕も一応不老不死なんだし、周りから置いて逝かれる事はまだまだ先の事だから余り考え無い様にしているから特に実感もないんだけど…

「ほら、お椀が空だぞ。」
「おっと、ありがと。」

ん〜、やっぱり寂しいのかな? それで、慣れちゃうんだろうな〜…妹紅も千年以上は生きてるんだしソレが普通だろうけど

(いきなり姿を消したりすんなよ…か)

どうだろうか? 死なない友人が突然姿を消したら…うん。寂しいとか悲しいじゃない。

(怖い)

不安で堪らない。もしを考えてしまう。いや、それこそ在りえなさそうだけど…可能性が在るなぁと思うと、物凄く怖くなる。
それでも、その考えを捨てられない。どんどん考えてしまう。どうしよう?

突然、輝夜が永琳が居なくなったら。

てゐや鈴仙が死んでしまうのは理解できる。不死じゃないしウン百年、ウン千年もすれば死んでしまうのだろう。
そうだ、良く考えればあのスキマだって死ぬんだ。レミリアもフランドールも…慧音さんだって何時かは…

酒を煽る。煽る煽る。一升なんて酒飲み二人が飲めば直ぐに終わってしまう。途中で妹紅が酒を追加してくれなかったら、僕はこの嫌な考えを引きずったまま帰らなければ成らなかったからソレは大変ありがたい。
ソレに、こいつらが出す酒って美味いし。
そんな感じで口ではどうでも良い事を話しながら、僕の頭は全く違う事を考えて居た。
アルコールが駄目な方に入ったのかもしれない。
嫌な考えが頭から離れない。

「だからだなぁ、私と輝夜が殺し合うのは当然の事なんだよ!!」

「いや、もう何べんもその話は聞いたから…それでも、心臓に悪いから僕が居る時は止めてくれよ? その、なんだ。可愛い子が血みどろに成るのはなんかやだし。」

あぁ、そう考えると僕の周りには少なくとも三人の同族がいる。コレは物凄い幸運なのではないだろうか?
輝夜と永琳は知らないけど、妹紅は僕にも居なくなるなと言ってくれる程度には気にかけてくれているみたいだし。

「かっ?! 可愛いとか言うな!!」
「それじゃぁ、綺麗」
「にゃぁ?!」

おぉ、僕凄い事言ってる。

「酔ってるだろ?! お前確実に酔い過ぎてるだろ!!

「にゃぁ?! とか言う妹紅も酔ってる酔ってる!!」

笑いが止まらない。いあや、何だか顔を赤くして怒ってる妹紅も可愛く見えてきた。
百年、千年、万年、永遠。僕の周りで変わらないのは妹紅を含めた三人位なんだろう。それなら…

「一緒に居た方が良いか…楽しそうだし」
「何がだ?」
「ん〜僕達はずっと変わらずに此処に居るってこと。」
「…そうだな。」

一緒、一緒かぁ…あ〜でも…うん。そうしよう。

「妹紅」
「ん? 何だ? 酒ならもう殆ど無いぞ? お前が今度外の美味い酒を持ってくるなら秘蔵のを出しても良いが」

いや、そうじゃなくてね

「好きだ。結婚してくれ」
「だから、お前が外のを持ってくれば良い…は?!」

おぉ、混乱してる混乱してる。

「なっ、おまっ!! 馬鹿か!!」
「馬鹿とは失礼な。僕は結構本気で言ってる」
「酒に酔って変な事口走ってる奴は馬鹿以外の何物でもないだろうが!!」

いや、我ながら雰囲気とか全く考えて無いから仕方無いんだけど。

「フハハハハ!! こんな事酒の力を借りないで言える訳ないだろう!!」
「情けない事を偉そうに言うな!!」

知らん!! 

「大体、妹紅が悪いんだぞ?! あんな事言うから不安に成るじゃないか!!」

だからこそ、妹紅の事が好きだと自覚したんだけど。接点は余りなかったから…親近感からなのかな? 不老不死だし、結構助けて貰ってるし…

「ソレは一時の気の迷いだろ!!」
「違う!! 僕は妹紅が好きだ!! 愛してる!! というか、僕も不安で寂しいから一緒に成ってください!!」

断られても、時間がきっと解決してくれるさ。←(注・酔って気が強く成ってます)

「いや、でも…そうだ!! お前私の事良く知らないだろ!! そんな男と一緒に成れるか!!

「酒飲みで!! 慧音さんが大好きで!! 輝夜の事が大嫌いな癖に大好きで!! 」

そう、それだけで良いんだよ。たぶん。

「実は寂しがり屋で、僕が大好きなのが君だ!!」
「………メチャクチャだ」

うん。僕の自己満足と願望だもの。

「良いじゃんソレぐらいで。時間は永遠だし?」
「…やっぱりお前馬鹿だ。でも…ちょっと嬉しかった私も馬鹿だ」

最後の一口を煽る。

「僕と一緒に成ろう!! 幸せに出来るかは解らないけど、君が愛想を尽かして消えろって言うまではずっと一緒に居る!!」

アレ? 今の僕って物凄くかっこいい? ←(酔い過ぎて可笑しくなってますww)

「今日は泊ってけ。今から帰ろうとしても妖怪に襲われるのがおちだ。」
「だが断る!! 襲いそうだから!!」

そして返り討ちに合うから!!

「うっせ!! 却下だ!! ……一緒に居るって言ったろ」

アレ? 自分で自分の首絞めてる?

「…嘘つき」
「もぉぉぉ!! 何が有っても文句は聞かないからな!!」

その日の夜、というか夜中なんだけど妹紅の「あったかい」って台詞に胸がキュンキュンした。どうやら僕は妹紅が好きなんじゃなくて、愛しているらしい。





此処から先はR指定だ!! 作者にそんな技術は無いけどな!!













ちょっとボロい小屋の中、朝日が差し込む。日の光は暖かく、空は青くて太陽は黄色く見える。
何時もとはちょっと違う朝。

「おはよう」

「おはよう」

起きて直ぐ隣に好きな人の笑顔が在るって良いなぁ


まぁ、これから外の世界での仕事とか、スキマの陰謀とか輝夜のちょっかいとかスキマの陰謀とか、スキマとかスキマとか、外の世界での事件とか起こるんだけど。
僕はそんな事微塵も解らないし知らない訳で…


「嘘つき」
「仕事ぐらいはしないと男としてのプライドが?!」

まぁ、二人っきりの時の妹紅が物凄く甘えん坊だったと言う事に一番の幸せを覚えているだけど。
コレはコレで良いなって思ってる。














「まぁ、こんな世界が有っても面白いわね。こちらでは先ず無い事だけど…自分の世界に引きこもる能力、全てのイレギュラー。」

最初に手を打てて良かったわ


何処か遠い所で隙間が笑った。







あとがき

二周年おめでとうございます。お久しぶりBINです。Rな部分は何処までOKなのか解らないので書きませんでした。久櫛縁さん、別で送った方が良かったですか?




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