その日…僕はいつもと同じく幻想卿に向かっていた… 土樹良也(以下良也)「あ〜…お土産忘れてた…」 この時…このまま幻想卿に行ってればよかったんだが 良也「この近くで適当にいい店探そう」 律儀な僕はお土産を探してしまう… 良也「あ、あそこの店でいいや」 今に思えば…これがあの悪夢の始まりなんだと思う… 東方奇縁譚 土樹良也の悪夢、赤い饅頭 カランカラーン… 店員「いらっしゃいませー」 僕が店に入ると、店員がお決まりの挨拶をしてくれた店の雰囲気もなかなか良く結構シャレた店だ。 店員「何にしますか?」 良也「知り合いの所に行くんですが、何かお勧めありますか?」 店員「それでしたら、こちらの饅頭などいかがですか?」 見るとそこには、赤い饅頭と青い饅頭が箱詰めされている、大体10個入りで値段もそれなりだ。 良也「すいません、この饅頭どっちかによって味が違うんですか?」 店員「いいえ、特に味の違いがございません、ただ材料が少し違うだけです」 良也「そっか、ならこの赤い饅頭を〜(神社、紅魔館、白玉楼、永遠亭、守矢神社だから)6箱ください」 店員「はい!1800円になります」 そして、僕はお金払い店を後にした。ん?なぜ6箱か?神社に置いとく用に1箱+でだ。 良也「早く行かないとまた霊夢に怒られそうだ」 そして僕は、赤い饅頭という今回の悪夢であり、異変の原因を幻想卿に持ち込んでしまったのである… 幻想卿 博麗神社 良也「とうちゃ〜くっと」 博麗霊夢(以下霊夢)「あら、良也さんいらっしゃい」 この人は、博麗神社の巫女で家主の博麗霊夢だ。僕が幻想卿にいる時は、この神社で寝泊りする。 霊夢「ちょうど良かった、良也さん晩御飯お願いね」 良也「会っていきなりそれか…まぁ、それはいいけどね…はいお土産…」 霊夢「あら、お茶菓子が増えた、ふ〜ん赤色の饅頭ね」 そして僕はいつものように、晩御飯の準備を始めた 良也「で、なんで魔理沙とスキマがいる」 僕が晩御飯のリクエスト聞こうと思ったらなぜか人数が増えていた。 霧雨魔理沙(以下魔理沙)「んなもん、飯食べに来ただけだぜ」 この人は霧雨魔理沙、通称白黒魔法使いだ。 八雲紫(以下紫)「私は様子見ついでに食べに来ただけ」 こちらは八雲紫、通称スキマバb…僕の苦手な妖怪の1人だ。 良也「結局、食べるのかよ…まぁ、作るけどその前にスキマ」 紫「あら?何かしら?」 良也「ちょっと知り合いのところにお土産渡したいから手伝ってくれ」 紫「私を便利屋みたいに使う気?…」 良也「飯食いに来て、さらにお土産食べてるんだからそれぐらい手伝え…」 紫「…まぁいいわ…それで何処に送ればいいの?」 良也「紅魔館、白玉楼、永遠亭、守矢神社の4箇所だ」 紫「わかったわ、はい」 そして、スキマが開いた。 良也「んじゃ、ちょっと行ってくるよ」 霊夢「早く帰って晩御飯作ってね」 魔理沙「その間に饅頭食べてるぜ」 紫「早くしなさいよ」 良也「僕の分の饅頭残しといてよ!」 早く行かないと全部食べられそうだ… 紅魔館 良也「すいません〜咲夜さ〜…」 十六夜咲夜(以下咲夜)「いらっしゃいませ、良也様。今日はどういった御用でしょうか?」 良也「どわっと!いきなりか…」 この人は紅魔館のパーフェクトメイドの十六夜咲夜さん、1人でこの紅魔館を維持できるのだからすごい。 良也「用ってほどでも、ただお土産を届けに来ただけ、はいこれ」 咲夜「あら、ありがとうございます。それでこの後は?」 良也「まだ、他のとこに回るから泊まりはまた今度で」 咲夜「かしこまりました。妹様もお待ちしてるので出来るだけ早くお願いしますね」 良也「りょーかい、んじゃ、僕はこれで」 そして僕は次の目的地に向かった。てか、スキマ楽だな〜。 白玉楼 良也「こんにちは〜妖夢いる〜?」 魂魄妖夢(以下妖夢)「あ、良也さんいらっしゃい」 この子は白玉楼の苦労人の魂魄妖夢だ。いつも自分の主人にいじられている。僕もたまにいじるけど。 良也「ども、今日はお土産届けに来ただけ、はいこれ」 妖夢「あ、ありがとうございます。幽々子様も喜びます。」 良也「てか、全部食べそうだな」 西行寺 幽々子(以下幽々子)「あら?良也いらっしゃい」 噂をすれば影、この人は妖夢の主で白玉楼の当主の西行寺 幽々子だ。僕の苦手の幽霊の1人だ。 幽々子「あら、饅頭ね。ちょうどいいわ妖夢〜お茶〜」 妖夢「あ、はい少々待っててくださいね。良也さんはどうします?」 良也「僕は他に回る所あるし、神社に置いてあると思うからそっちで食べる、んじゃ妖夢、幽々子また」 妖夢「はい、またいらっしゃってくださいね」 幽々子「妖夢〜?お茶まだ〜?」 妖夢「はい、幽々子様ただいまお持ちしますね」 この分じゃ、全部食べられそうだ…妖夢ご愁傷様… 永遠亭 良也「こんにちは〜誰かいますか〜?」 鈴仙・優曇華院・イナバ(以下鈴仙)「げ…いらっしゃい…」 良也「今、露骨に拒絶しなかっか?…」 この子は永遠亭の1番の苦労人、鈴仙・優曇華院・イナバ。僕をかなり嫌っている。 鈴仙「なら、今すぐ帰ってくれない?」 良也「面と向かって言われると傷つくな〜…ってもお土産届けに来ただけだし、はいこれ」 鈴仙「何これ…饅頭?ふ〜ん…」 良也「皆で食べてくれよ、それじゃ僕はこれで」 鈴仙「あ…」 今、鈴仙の声が聞こえた気がするが早く届けて帰らないと霊夢に怒られるからな…えっと次で最後か。 守矢神社 良也「こんばんわ〜誰かいる〜?」 東風谷早苗(以下早苗)「あ、先生こんばんわ」 この子は、守矢神社の巫女の東風谷早苗。僕が外で塾の先生してた時にいた生徒だ。ある意味苦労人。 早苗「今日は、どうしたんですか?」 良也「いや、お土産持ってきただけ、はいこれ」 早苗「あ、ありがとうございます」 洩矢諏訪子(以下諏訪子)「おやおや、愛のプレゼントかい?」 良也・早苗「「ぶは!!」」 この子は守矢神社の2柱の1人の洩矢諏訪子。よく僕と東風谷のことからかわれる… 良也「っ違うわ!ただお土産持ってきただけだ!それに他の所にも渡してるし」 諏訪子「なんだつまんないねぇ〜…ん?赤い饅頭か変なの〜」 早苗「諏訪子様!先生が持って来てくれたのに失礼でしょう!」 良也「いや、僕も少し変な饅頭だな〜と思って買った程度だから別に気にしないよ。んじゃ、僕はこれで」 早苗「あ、はいまたいらっしゃってくださいね」 諏訪子「また、今度ね〜」 僕は2人に別れを告げて博麗神社に戻った。 博麗神社 良也「ただいま〜って、あれ?スキマは?」 霊夢「おかえりなさい良也さん、紫なら従者が来て連れて帰ったわ」 魔理沙「それよりも飯にしようぜ〜もう腹すいたぜ」 良也「ああ、わかった今作る…って、僕の分の饅頭は?!」 霊夢・魔理沙「「ない(わよ)(ぜ)」」 良也「予想は出来たけど…まさか本当に残してないとは…(買い置き用に1個余分に買っておいてよかった)」 晩御飯の準備を始めた。 魔理沙「ふぅ、食った食った」霊夢「ごちそうさま」 良也「お粗末様でした、2人とも食器くらいは片付けてくれよ…」 魔理沙「え〜めんどい」霊夢「めんどくさいから良也さんお願いね」 良也「はぁ…言っても無駄か…」 僕はしぶしぶ食器を片付けた…少しは手伝って欲しい… 霊夢「良也さんがいない時は、ちゃんとやってるわよ?」 良也「それを僕がいる時でもやってほしいな〜」 霊夢「なんで良也さんがいるのに自分でしなきゃいけないの?」 魔理沙「そんなことより良也〜なんかつまみないのか〜?」 良也「そんなことって…今日の饅頭もう1つあるから後でそれ食べようか」 魔理沙「お、あれまだあったのか」霊夢「まだ、あったのね」 2人の反応からするとあの饅頭はどうやら当たりの様だ。 良也「あれってそんなに美味しかったの?」 霊夢・魔理沙「「う〜ん?」」 良也「あれ?微妙だった?」 霊夢「それほど美味しいってわけじゃなくてね」 魔理沙「なんつーかくせになる味って感じだな」 良也「ふ〜ん…どれお茶の準備できたし食べてみるか」 僕は1つ食べてみた。確かにそれなりの味だ。まぁ、値段が値段だしね。ある意味当たりだ。 良也「って二人とも食べるの早!」 僕が1つ食べ終わる頃には2人は2つ、3つと手を伸ばしていた 霊夢「早くしないとなくなるわよ?」 魔理沙「そうだぜ!早い者勝ちだ!」 良也「もう少しゆっくり食べろよ!」 っとまぁ、こんな感じでのんびり過ごしていった。 1時間後〜… 魔理沙「くぁ〜……ねみぃ…霊夢〜今日はここに泊まっていくぜ〜」 霊夢「はぁ…勝手にすれば…ふぁ…確かにもう眠いわね…」 良也「そうか?まだ寝るには早いと思うけど…まぁ、眠いなら寝たほうがいいかもな」 魔理沙「そうする〜…」霊夢「先に寝かせてもらうわね…」 良也「おやすみ〜…僕ももう少ししたら寝るか」 そんなこんなで悪夢前日の夜は更けていった… 次の日 良也「くぁ〜…ん〜昨日早く寝た成果まだ少し暗いな…」 僕は少し早めに起きた。まぁ、たぶんもう霊夢は起きてると思うけどね。 良也「それでも…朝ごはんは僕の仕事なんだよね…」 そして僕は朝食の準備をするため起きた 博麗神社・居間 良也「おはよう〜…って誰もいない?」 珍しい、いつもは霊夢が起きていて「良也さんお茶」とかありそうなのに今日はいない。 良也「霊夢が珍しく寝坊かな?まぁ、今のうちに朝ごはんの準備しとくか」 特に気にせず、僕は朝食の準備を始めた。 良也「おかしい…」 もう、朝ごはんの準備は終わってるのに霊夢が起きてこない…それどころか一緒に泊まってる魔理沙さえもだもしかしたら何か病気かな? 良也「起こしにいってみるかな?…でも、いってスペカ喰らったらやだしな〜…でも、起さなかったら「なんで起してくれないのよ!」ってスペカ喰らうか…どっちにしろ喰らうなら起こしに行くか…」 スペカの部分は比喩表現だがあながち間違っていない。僕は2人を起こしに行った 博麗神社・霊夢の寝室 霊夢の寝室前だ。名前だけだとどきどきできるが、実際住んでみると大して変わらない。 良也「2人とも〜朝ごはんだぞ〜起きろ〜」 ふすまを開けると二つの布団の真ん中が山になってる。二度寝かな? 良也「飯が冷めるぞ、早く起きて食べてくれよ」 僕は霊夢の布団を剥ぎ取った…………………あれ? おかしい…今日の僕は目が変になったのか…霊夢がいない…いや… ???「ん〜…」 そこには多分霊夢がいる…なぜ多分かって?それは… 霊夢?「ふえ〜?あさ〜?」 いつもの巫女服…これは間違いない… 霊夢?「あ、良也おはよう〜…♪」 いつものリボンに、その顔はたぶん霊夢だ…なら何が変なのかそれは… 良也「えっと…君は…誰?歳はいくつ?」 霊夢?「ん〜?良也〜?どしたの?突然変なこと聞いて?」 良也「いや…だって…」 だってそこには… れいむ「わたしの名前は、はくれいれいむ、6歳だよ?」 そこには子供の霊夢がいたのだ……… 良也「はああああぁぁぁぁぁぁ?!!!」 続く…… 次回予告!! そこにいたのは子供霊夢!なぜだ?!いったい何が起こったのだ?! しかし、良也はそれを調べる暇もなく、次のトラブルが待っていたのだ!! 次回!「東方奇縁譚〜土樹良也の悪夢!赤い饅頭」そのとき良也は… お楽しみに!! あとがき どうもはじめまして、天野ハヤテです。 初投稿、初小説なので変なところがあるかも知れませんが…そこは勘弁してください… なんで、初投稿をこれにしたかと言うと、なんか頭に浮かんだネタをいろいろやった結果、オリキャラでやるより 良也でやったほうがいろいろ面白そうだとそんなイメージがわいたので、久櫛 縁さんのキャラをお借りしてここに書きました。 一応このまま続けていければいいなと思ってます。 さてさて、良也の驚きがどこまで行くのか、自分も楽しみですw。 |
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